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お知らせ

上天草 日々の風景 『ハタケノコヤシ』

 こんにちは、移住アドバイザーの吉田です。
先日、畑の肥料である"ぼかし"をつくる工場を見学してきました。
主にぼかし肥料とは、油かすや米ぬかなどの有機質肥料と山土などを混ぜ合せ、微生物による発酵を促してぼかした肥料のことをいいます。
何故に肥料の話なのか?と思われることでしょうが、私は昨年から近所に畑を借りて野菜作りをしています。2年目の今年は自分で肥料を作ることに挑戦してみようと思い、野菜作りの本を読むと"ぼかし"を自分で作れることを知ったのです。
そんな折、大矢野町池之迫(いけのさこ)という地区の道路脇に"ぼかし工場"と書いてある看板を見つけ、連絡をとって取材させていただきました。

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この日、お話を伺ったのは農事組合法人 大矢野有機農産物供給センターで常務理事をされている小林さんと専務の松田さんです。

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■写真は小林さんです

 農事組合法人は熊本県内の菊陽町や八代市など8地区の農家50戸から組織されており、そのうち約20戸が大矢野町にあるそうです。

 ぼかしは年3回ほど作られるそうで、魚粉や鶏糞、米ぬかなどの有機発酵肥料を約10種類配合して独自の肥料に仕上げています。また、作物によってその配合を変えているそうです。
20年前に取組み始めた有機栽培も、これまで色々と試行錯誤されてきたとの事ですが。有機肥料は化学肥料に比べてコストが高い上、即効性はありませんが、消費者に安心で安全な作物を届けたいという思いと、その土地の個性を活かした農業の必要性を感じて、これまで続けてこられたそうです。

 上天草市は他の地域に比べ、平坦な土地が少ないので機械化しにくいといった地理的に不利な部分があるものの、逆に傾斜地を利用した段々畑などは日当たりが良く、水はけも良いので作物が病気にかかりにくいといった良さもあるとの事です。

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「今の農業は低農薬というのは当たり前。作物を作るだけの農家ではこれからの経営は成り立たず、消費者と直接つながって、生産現場を伝えていくなどの交流が不可欠なんです」という言葉が印象的でした。

 現在は、生協が開催する東京や名古屋でのイベントを通じて消費者と交流する機会があるそうですが、 "作られる土地"や"気候"、"肥料"、"人"によって異なってくる作物の"背景"を伝える場となっているようです。
日々自分達が食べているものが"どこの、誰が、どのようにして作ったものなのか"を知ることは、"食"への関心を深める経験となり、食べ物への"安心"を得ることができる機会だと思います。

「丹精こめて作った作物の事を直接消費者に伝えていくことはやる気にもつながっている」とおっしゃっていました。

 最近は様々な分野で"消費者とのつながりの構築"、が重視されSNSを利用した情報発信やワークショップなど様々な交流が行われていますが、伝える側と受け取る側の双方がお互いを知りたいという思いの表れだとも感じます。

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 今、安心・安全な食べ物が求められている世の中で、20年前から有機栽培に取り組んでいる方が上天草市にいることを知ってうれしくなりました。
スーパーに行けばたくさんの食材があり、産地表示もされていますが、値段や見た目だけで食べ物を選ぶことなく、生産者の顔が見えるものを選びたいものです。
 上天草には身近に農家の畑や田んぼがありますが、家で食べる分を賄う小さな畑もたくさんあります。そうした"作られる現場"が身近にあることがとても良いところだと思っています。"自分で食べる物を自分で作ってみる"ことをしてみると農家の凄さが分かり、食べ物への関心も深まっていくのではないでしょうか。


有機栽培にご興味のある方、就農をお考えの方は下記までお問合せください。
■農業組合法人 大矢野有機農産物供給センター
ホームページ:http://www.o-yuki.com/center.html