移住者の声

会いたくなる人がいる島をつくりたい

星野さん

  • 起業女子
  • 地域おこし協力隊
  • 孫ターン

維和島の秘めたる可能性は大きい!

維和島
維和島

地域づくり団体「いわらぼ(維和島振興協議会)」会長の星野真理さんを訪ね、維和島に渡った。

大矢野町から2つの橋でつながる維和島は、船や飛行機に乗って降り立つ離島ではないものの、島独特のゆるりとした空気が流れている。

周囲を海に囲まれ、太陽の光をたっぷり浴びた柑橘類や、おいしい魚介が獲れる海と山の幸に恵まれた美しい小島。

地域おこし協力隊でもある星野さんは、熊本生まれ、埼玉育ち。2019年初夏にこの島に移住した。移住のきっかけは、維和島に住むおばあさんの存在だった。

「東京の大学を卒業後、飲食関係とスポーツアパレルの関係の会社に就職したんですが、30歳頃から、ルーツでもある維和島の高齢化が進み、訪れる度に活気がなくなっていくのを感じるようになり、島のために何かをしたいという思いが芽生えはじめました。祖母も目にみえて年をとってきていたので。ずっと会社員で、まさか自分が起業するなんて思ってもいなかったんですが、この小さな島でも、パソコンがあってインターネットさえあれば、何かを変えられるんじゃないかと思ったんです」。

本格的に移住を考え始めてからは、徐々に東京と維和島の2拠点生活をスタート。毎月維和島に通い、市役所の職員や地元の社長さん、漁師さんなどと少しずつ交流を深めていったという。

人を通じて、島は大きな輪になれる

地域おこし協力隊
人を通じて、島は大きな輪になれる。

2019年7月に地域おこし協力隊に着任した星野さん。

目の前にはのどかな海が広がり、畑付きの民家を借りて暮らしている。

日本中の離島同様、維和島も、島民の数や島外から訪れる人の減少、空き家問題や地元産業の弱体化などのさまざまな課題を抱えている。

「まずは多くの人に維和島に来てもらう機会をつくって、島の産業を知ってもらい、外と中の交流を増やすことを大事にしたい。“海のみえる島暮らし”をテーマに熊本県立大学の学生さんと共同でワークショップを行ったり、関東からお客さんを招いて農業・漁業体験を行ったり。いまは完璧な定住ではなく、2拠点、週末、季節ごとなど、地方との関わりかたのバリエーションも増えていますよね。ここも週末だけ釣りにきたり、季節に応じて柑橘刈りを楽しんだり、そんな自由な島暮らしをたのしむスタイルも可能。島での可能性を提案できるような、媒介役になれればと思っています」。

“人”を通じて、島は大きな輪になれる。将来的に維和島の人口が減っても、島に入ってくる人が多くなれば、あたらしい流れをつくることができるという考えだ。

島全体で学びをつくる環境へ

学びの島へ
みんなで一緒に成長して、ハッピーに

「景色がよくて、食べものが美味しくて、癒される…日本全国、そんな島ばかりなんですよね」と笑う。

だからこそ、ここにしかない魅力を確実に届けたいのだという。

「島ってどこか閉鎖的なイメージがありませんか?でもこの島の人たちって、本当に熱くて面白い方ばかりなんです!1次産業の方が多いからかもしれませんが、皆さん現状に満足せず、何かを変えたいとチャレンジしてらっしゃる。上天草市全体がこんなエネルギッシュなムードに包まれているエリアです」と目をかがやかせる。

島で獲れる魚、実る柑橘に野菜、島の人…あたらしいものに目を向けるだけでなく、すでにある素晴らしいものたちを持続的に発展させていけるように。外の人も中の人も一緒になって学びながら、課題解決に取り組んでいくのが将来的な目標だ。

「やりたいことはたくさんあるんですが、まずは目の前のことから。私ひとりでできることは限界があるので、もっと仲間を増やして、みんなで一緒に成長して、ハッピーになる仕組みを考えていきたい。“観光”の先というか、“学びの島”のような位置付けを目指しています」。

星野さん

埼玉県から2019年初夏に上天草市に移住。

  • 移住時の年代:30代
  • 家族構成:単身
  • 移住スタイル:Iターン
  • 職業:地域づくり団体「いわらぼ(維和島振興協議会)」会長、地域おこし協力隊、星の株式会社 代表取締役

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※ インタビューの内容は2020年12月の取材時のものです