移住者の声

自分たちが選んだ場所で しあわせになる

鹿瀬島さん

  • 医師とブリーダーの夫婦
  • 空き家をセルフリフォーム
  • 隣が愛犬たちの家

犬たちが暮らしやすいことが第一

医師とブリーダーの夫婦
条件が揃っていたのでほぼ即決

互いに力を合わせてセルフリフォームした維和島の家は、1頭1頭を大事に育てる“犬たち”を中心においた住まい。妻の有彩さんは、犬とお客さんをつなぐお手伝いをするブリーダーだ。医師である夫の裕さんの転職を機に、熊本市から上天草への移住を決めた。

「僕の勤務先は天草市なんですが、妻がブリーダーという仕事柄、インターチェンジに近いほうが便利なんです。それでちょうど中間地点の上天草がいいねという話になりました」と裕さん。「周辺環境のことなど、犬たちを何頭も育てるとなると住む家の条件が限られてくるんですが、こまめに情報収集するなかで、空き家バンクの新着物件でちょうど母家と倉庫がついている家が見つかって。すぐに問い合わせをした記憶があります」と有彩さんが笑顔で振り返る。

内見は有彩さんの都合がつかず裕さん一人だったが、「条件が揃っていたのでほぼ即決」したそう。

2022年2月に家を購入し、5月の連休明けから上天草での暮らしがスタート。コツコツと平日にリフォームをすすめ、休日には知人や親戚などの力も借りながら、夫婦と犬たちにとって住みよい家を求めていった。

砂壁を漆喰風の壁に仕上げたり、床にクッションフロアを貼ったり。電気配線など必要最低限の部分のみ業者に頼ったものの、ほとんどを“セルフ”で完成させた。理由を尋ねると、「元々DIYに興味があって、自分たちの手で最後までやってみたいという思いが強かったんです。達成感はありますね。完成まであとちょっとかな」との答えがかえってきた。

すぐそばに海がある暮らし

隣が愛犬たちの家
自分たちが選んだ環境で幸せになる

実はお2人、以前から上天草の海によく犬を連れて来ていたそうで、「麻こころ茶屋」などのお気に入りのカフェの話も聞かせてくれた。実際に住み始めてからの変化はというと、「熊本市内にいた時と比べると、人も犬も、外にいる時間が長くなりましたね」と顔がほころぶ有彩さん。

「この家は目の前が海だから、すっごく眺めがいいんですよ! 堤防をのんびり歩いたり、海でアクティブに遊んだり…犬たちを連れて散歩できるのがうれしいです。やっぱりみんな外遊びが好きだし、いつも元気で楽しそう。それが何よりうれしい」。また自然のなかに身を置くことで、心身のゆとりも生まれているという。

「何気ない景色がとても美しく、心が安らぐんです」。対して食が趣味という裕さんは「上天草の飲食店はどの店に入ってもハズレがない!」と太鼓判。特に新鮮な魚介類をはじめとする素材のおいしさに大満足の日々で、家でも魚をがんばって捌いているそう! 今後は2人で釣りにも挑戦したいと話してくれた。

最後に、この町へ移住を考えている方にメッセージをいただいた。

「上天草の人たちは本当にとてもあたたかい人ばかり。近所のおじいちゃん・おばあちゃんも、私たちがちょっと外に出るとすぐ話しかけてくれるくらいフレンドリーで、何かホッとするんですよね。隣近所が互いの顔を知っているという状況なので、都会から来られる子育て世代の方も安心するんじゃないかなと」

鹿瀬島さんご夫婦は30代で移住。同世代の方に、「移住って大変でしょう? よく一大決心したね!」などと言われることも多いそう。それでも、「特に大変だとは思わないですね」とにっこり。変わったこともあれば、変わらないこともある。どちらも同じくらい、2人にとっては大事なことなのだ。どこにいても何をしても、自分たちが選んだ環境で幸せになる。その強い決意をたたえた笑顔が印象的だった

鹿瀬島さん

熊本市から2022年春に上天草市に移住。

  • 移住時の年代:30代
  • 家族構成:2人
  • 移住スタイル:夫婦

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※ インタビューの内容は2022年12月の取材時のものです
※ 協力:上天草市セカンドライフ支援ネットワーク